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 エコユニット 『SATOYAMA環境システム研究室』 

 エコユニット『SATOYAMA環境システム研究室』とは?

 当ゼミナールでは、3年前期にゼミ生全員がeco検定を受験しています。2015年度末までに、60人のエコピープル(eco検定合格者)を養成してきました。エコピープル支援協議会では、複数のエコピープルが集まって環境に配慮した活動を行う団体を『エコユニット』として登録し、ユニットの情報発信や交流の場を提供する事業を行っています。当ゼミナールは、2011年からユニット名『SATOYAMA環境システム研究室』として登録し、様々な活動を展開しています。

【 エコユニット活動宣言 】

1. 私たちは環境に配慮した行動を選択します。
2. 私たちは地域の環境を地域の方々とともに保全します。
3. 私たちは子供たちの環境教育をサポートします。

 アクションレポートはこちら (エコピープル支援協議会へのリンク)
 エコユニット『SATOYAMA環境システム研究室』の登録情報はこちら (エコピープル支援協議会へのリンク)


 ユニット名に込めた思い

 自然の恵み・・・『生態系サービス』

 私たちは生態系から様々な恩恵を享受しています。私たちの生活に必要な食料、水、木材、燃料などの資源は、生態系における動植物の再生産プロセスを通じて供給されます。また、このプロセスは気候変動の緩和や洪水の抑制にも寄与し、私たちの暮らしを安定化させてくれるのです。さらに、豊かな自然のもつ審美的な魅力は、時として私たちに精神的な安らぎさえも与えてくれます。自然の恵みであるこのような無償の『生態系サービス』を、私たちはこれからも享受し続けることができるでしょうか。国連のミレニアム生態系評価によれば、現在の生物の絶滅速度は過去に比べて100〜1000倍の速度に達し、生物多様性の減退に伴う生態系サービスの劣化が懸念されているのです。


 生物多様性と里山

 生物多様性の保全に関しては、自然保護区等の設置によって原生的な姿で維持されてきた自然を守る取り組みが目に留まります。自然を『利用しない』ことによって『保全する』ロジックです。しかし、自然を『利用する』ことが『保全する』ことにつながる場合もあります。『里山』のように、長い年月をかけて農業や林業、あるいは人間の営みそのものを通じて形成・維持されてきた自然生態系がそれにあたります。ここでは、人間の営みと自然生態系が一体となって、ひとつの『環境システム』を構築しているのです。そのため、農業や林業、生活の場として自然を持続可能な形で『利用する』ことにより、里山の生物多様性は『保全される』のです。

 里山の今

 ところが、農山村地域では少子高齢化や過疎化による労働力の低下に加えて、輸入資源との価格競争に苦しみ、農林業の衰退とともに里地里山の生態系は荒廃しつつあるのが現状といえます。この問題を解決するためには、人間が作り出した二次的な自然生態系の価値を認め、その保全を図ることの重要性を共有しつつ、地域の特性に即した対策を講じることが重要です。我が国は、これを『SATOYAMAイニシアティブ』として提唱し、持続可能な生物資源の利用・管理の方法、問題の克服手段などを世界的に共有しあうことを呼びかけています。

 『SATOYAMA環境システム研究室』のミッション


 私たちが豊かな自然の恵みを享受し続けるためには、原生的な自然を維持するだけでは十分ではありません。自然と人間の共生を通じて形づくられた「里地里山」のような二次的な自然環境にも目を向け、持続性のある保全策を模索していくことも重要です。そのような価値観を標準化していくための「人づくり」に貢献していくことが、大学には期待されているのではないでしょうか。自然環境と人間社会は不可分な関係にあることを理解するための教育啓発活動を推進していくことが、当エコユニットのミッションです。『SATOYAMA環境システム研究室』という名称は、このような思いを込めたものです。


 受賞歴

 eco検定アワード2012 エコユニット部門 優秀賞
 eco検定アワード2015 エコユニット部門 優秀賞
 eco検定アワード2016 エコユニット部門 大賞
 eco検定アワード2017 エコユニット部門 優秀賞
 eco検定アワード2018 エコユニット部門 優秀賞

 

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