T.C.U.E. KAWABE Seminor

砂漠化防止と環境保護
― 中国の内蒙古における緑の再生取り組み ―

201-192 杜 永寛

様々な地球環境問題が生じ。人類による環境破壊や環境との依存・関係に関わる問題などが起こっている。地球の温暖化・酸性雨・オゾン層の破壊・砂漠化の進行・熱帯林の減少・野生生物種の減少・海洋汚染などによって我々の生存基盤が破壊されるような影響が危惧される。

現代の中国では、経済開発によって環境に大きな負荷を与え続けているので、自然環境の破壊が深刻化している。中国の北方の環境は風・乾燥・砂土の三つのキーワードで示される特微がある、主に、内蒙古の中・東部は草原が広がっていたが、現在、草原が退化し、裸地が生じ、砂漠化した土地が拡大している。こうした、中国の砂漠化のほとんどは内蒙古で起こっている。草原は、気候的要因と人為的要因が有機化的に関連して影響を与えされているので、現地で砂漠化の現状と影響の現れ方を調べて対策をとる必要がある、また、砂漠化対処条約を採択し、国際社会が解決に向けて協力体制を強化することを基本的な原則とすべきである。砂漠化を防止し、自然生態系の修復技術を利用して、砂漠の緑化、持続的土地利用と土壤改良等いろいろな対策について、計画の作成・新技術・代替システムの開発とその効果についての評価等を合わせて行う必要がある。また、砂漠化対策技術の体系化を行い、地域が受容する適正な技術の選択を行うための意志決定を支援する、エキスパートシステムの開発も望まれる。

最後に、砂漠化の形成と現状、と砂漠化の防止対策について、今後の研究が重要であると思われる。砂漠化に関係する研究では、砂漠化対処条約に対応して、それぞれの地域での砂漠化や干ばつをもたらす過程、原因、影響についての情報を収集し、解析することが重要である。また得られたデータや成果を、知識データベース化し、地球規模のネットワーク上で、さまざまの人々が利用できるようにすることが必要である、そして、行動計画の作成や対策法の検討、住民の教育などに利用する必要もある、また基礎科学の分野から技術的な分野や社会的な分野等へ有機的に結合、組織化する研究アプローチが必要である。



Valid HTML 4.01! Valid CSS!
(c) 2004-2006 T.C.U.E. KAWABE Seminar.