
持続可能開発論(国際環境保全論)
講義概要
- 開講時期
- 後期
- 単位数
- 2単位
- 配当年次
- 「持続可能開発論」 2・3・4年次 (203~205学年次生)<専門応用科目(地域環境科目)>
「国際環境保全論」 3・4年次 (202学年次生以前)<専門応用科目(環境関連科目群)>
講義方針及び内容
地球環境問題は深刻な現実的問題となってきたが,環境の悪化は地域社会に回復不能な影響を与える可能性が高く,環境・資源の保全を地域政策の柱の一つにする必要がある。環境保全の理念を講義するだけではなく,環境保全政策の立案・実施に必要な方法についても詳しく論じる。環境問題は,地域特有の問題と広域にわたる問題が複雑に絡むので,アジア・オセアニアを中心に,国際的な観点から環境保全を考える。
講義計画
第1講 | 環境破壊と環境保全 | 地球規模の環境破壊,環境保護 |
第2講 | 地球の温暖化 | 温室効果,温暖化の影響,二酸化炭素の排出削減 |
第3講 | オゾン層の破壊 | CFC,オゾンホール,フロンの規制,紫外線の影響 |
第4講 | 酸性雨と森林の破壊 | 酸性雨被害,熱帯林・温帯林の減少,複合作用 |
第5講 | 大気汚染と海洋汚染 | 窒素酸化物,排水,不法投棄 |
第6講 | 環境変異原 | ガン,人工化合物,ダイオキシン |
第7講 | 原子力災害 | 放射線と生物,原子力発電,放射性廃棄物 |
第8講 | 農業問題 | 有機肥料と化学肥料,農地の砂漠化 |
第9講 | 漁業・畜産問題 | 開発と水産資源破壊,抗生物質汚染,狂牛病 |
第10講 | バイオテクノロジー | 遺伝子操作,クローン人間 |
第11講 | 環境保全政策 | 環境評価,地域住民の反応 |
第12講 | 持続可能な開発 | 企業の責務,環境規則 |
第13講 | まとめ |
教科書・参考文献
- 教科書
- (特になし)
- 参考文献
- 大塚柳太郎・河辺俊雄他著 「人類生態学」 東京大学出版会 2002年
成績評価・その他
- 成績評価
- 出欠と小テストによる総合評価。
- その他
- 具体的な事実に基づく知識が重要なので,DVDやビデオを随所に使って講義を行う。