
人類学
講義概要
- 開講時期
- 前期
- 単位数
- 2単位
- 配当年次
- 1・2・3・4年次 (203~206学年次生)<基礎教養科目(自然科学科目)>
講義方針及び内容
ヒトに関する生物学として,人類の生物学的側面を様々な角度から講義する。人類の起源と進化を中心にして,形態,遺伝,成長,行動を扱い,ヒトの総合的理解をめざす。人類はおよそ500万年の進化の過程で,直立二足歩行による大脳の発達に伴って,文化を生みだし,生活技術を発達させ,自然をコントロールしてきた。自然社会,農業社会,産業社会へと進んできた人類ではあるが,その急激な発展によって自然のバランスが失われ,地球環境問題を引き起こしている。現代から未来への人類にとって,人間と自然との調和を回復することは重要課題である。人間にとって真の豊かさとは何かを考え,環境問題に対する認識を深めることを目指す。
講義計画
第1講 | ガイダンス |
第2講 | 人類学の概要・生物界の階層性と分類 |
第3講 | 霊長類の特徴と森林環境への適応 |
第4講 | 人類の起源・猿人の追跡と化石人骨 |
第5講 | 猿人の特徴・直立二足歩行・食性 |
第6講 | ヒト化・森林から草原への環境の変化 |
第7講 | 猿人の絶滅と進化・脳容積の拡大・石器 |
第8講 | 原人の追跡と化石人骨・出アフリカ |
第9講 | 原人の特徴・前期旧石器文化・狩猟生活 |
第10講 | 旧人の追跡と化石人骨・ネアンデルタール人 |
第11講 | 旧人の特徴と文化・寒冷地適応 |
第12講 | 新人の追跡と化石人骨・新大陸への進出 |
第13講 | 後期旧石器文化・大型獣の絶滅と技術の革新 |
第14講 | まとめ |
教科書・参考文献
- 教科書
- 大塚柳太郎・河辺俊雄他著 「人類生態学」 東京大学出版会 2002年
- 参考文献
- 講義中に指示する。
成績評価・その他
- 成績評価
- 出欠と小テストによる総合評価
- 履修上の注意
- 講義の時には上記のテキストを持参すること。
具体的な事実に基づく知識が重要なので,DVDやビデオを随所に使って講義を行う。