親子関係15
110−196小松瞭太
子どもとのかかわり
父親が育児に参加することは、父親の人間的成長だけでなく、子どもや母親に良い影響を与える。父親と母親とでは子どもに与える影響は異なる。父親の与える影響、母親の与える影響、こどもが双方の影響を受けることによってより良い人間へと成長する可能性が高まる。また父親の育児参加は母親のストレスの緩和を起こし、母親の育児に対する肯定感を引き起こす。
このように父親の育児参加は家族全体に良い影響をもたらすことがわかっている。育児参加する父親はどのような条件におかれているのか調べた。結果以下の2つの条件を有していることがわかった。
@ 長時間妻が働いている A非伝統的性役割観を持っている
などの条件を持っている場合育児に協力的である場合がある。
妻が長時間働き、父親自身が家事、育児は女の仕事と決めつけていない家族において、父親は育児に協力的であることがわかる。この結果はアメリカ、日本ともに同じ結果であった。
子どもとのかかわり調査
父母それぞれにおいて、平日子どもと接する時間。休日子と接する時間、育児分担度、育児参加を4段階で評定してもらう。また父母の年齢、学歴、子どもの数、家族歴、構成人数、職業、労働時間、収入を調査した。
父親の育児参加の度合いは母親の収入に伴っていることがわかった。つまり母親の労働時間が長く、父親よりも稼いでいる場合、父親は育児参加に協力的である。母親に関しては母親の収入が高いほど子どもとのかかわりが少ない。
この結果からわかることは母親の勤務時間、収入が父親の育児参加に大きな影響を与えている。母親に関しては自身の収入、労働時間が育児参加の度合いを決めている
母親の育児参加度が低い場合、父親の育児参加度が高い。逆に父親の育児参加度が低い場合、母親の育児参加度が高くお互いを上手く補っている。
就労時間
父親の就労時間を9時間以下、10−12時間、13時間以上で調査したところ9時間
以下の父親がもっとも子どもとの関わりがたかいことがわかった。これから推測されることは父親も時間を持っている場合こどもとの関わりが多くなるということがわかる。
参考文献 参考文献
牧野カツコ 中野由美子 柏木恵子 (1996) 『子どもの発達と父親の役割』ミネルヴァ書房