マレーシアについて その2         2012/04/27

                              110-065 浦上竜太郎

1 国民性

 多民族ではあるが、お互いの文化に干渉しないこともあり、非常におおらかで寛容な感じがした。また、シンガポールや日本と比べ、非常にゆっくりと行動をしている感じである。たとえば、10時に会うと約束していても、1030分に来るのが普通である。(別の言い方をすれば、自分の時間を持っているともいえる。)距離が近いシンガポールとマレーシアの間の国民性にここまで差があるとは思わなかった。

 

2 シンガポールとの関係

歴史上としては、イギリスに(シンガポールを含む)マレー半島は占領されていたが、1963年にマレーシア連邦を結成し、イギリスより完全独立する。しかし、マレーシアのマハテール首相による「マレー人優遇政策」によって、マレー系住民と中国系住民の間で衝突が起きるようになり、リー・クァンユー(後のシンガポール首相)は中国系住民を率いてシンガポールとして、マレーシア連邦より独立を果たした。

 その後、境界線問題や開発問題などの外交問題で衝突が発生した。その結果、お互いの外交関係は複雑な関係になっている。ただ、2005年には境界線問題が解決し、経済や貿易面での連携が始まっている。政治面でも、双方の首相が「隣国同士で協力しなければ、経済発展はなしえない。」と考えている。また、イスカンダル計画の事もあり、シンガポール人はマレーシア、ジョホールバルの経済の発展ための重要な要素になっている。

 以下が経済提携のいくつかの事例である。

・貿易面で、つねにお互いの国が貿易相手の上位にいること。

2004年に、シンガポール証券取引所とマレーシア証券取引所は、お互いの上場株式を売買できる相互取引システムの共同開発をおこなったこと。

・金融面では、マレーシア最大の投資銀行CIMBがシンガポールの地場証券大手、GKゴーを参加に収めたこと。

 しかし、現状の問題点として、マレーシアからシンガポールに対する水の貿易協定が2060年には満期になり、その後はどうするかということ。(マレーシアからシンガポールに水の消費量の約2割輸入しており、シンガポールはそれをろ過し、マレーシアに10倍以上の値段で高級水として売っている。)また、野菜でもシンガポールはマレーシアに依存しており、AVAの報告によると、「Vegetable supply from Malaysia continues to be above the normal levels of import.」のように、マレーシアに対する野菜の依存が高まっていると伝えている。万が一、マレーシア側が外交戦略のために輸出用水や食料の値段を異常に跳ね上げたりしたら、一気に最悪の外交関係に陥ってしまうのではないだろうか。

 

 

 

 

参考資料 最近のマレーシア情勢と日本・マレーシア関係

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/malaysia/kankei.html

マレーシア&シンガポール、確執40年超えて進む改善関係

http://kowloon.livedoor.biz/archives/50118064.html

Agri-food of Veterninary Authority of Singapore

http://www.ava.gov.sg/

 

ジョホールバルとシンガポールの間の橋にある水用のパイプ