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◆創造性の開発

 

 いまは単に「商品を作って売る」だけの時代ではなくなり、ハイテク・ハイセンスが求められる。

このような企業内外での今日的な課題は「脱現状」であり、知識の集約による知的生産の向上が求められている。

 

 決められた通りに実行する人材育成はもとより、企業にとって必要となるのはユニークな発想や豊かな想像力を発揮できる人材育成。

 

 

 

 人的資源の創造性を高めるには体系的かつ総合的な推進が必要となり、創造性開発のためには組織的要素が個人的要素の前提条件となるとともに、

その組織的要素の活性度合いが企業における創造性発揮の土俵の大きさになるものと考えられる。

個人的要素では、固定的な発想法にとらわれず豊かでユニークな発想技法を習得することが重要なポイントとなる。

その発想技法を支える条件として性格面での革新的思考、豊かな感受性が求められ、発想を活用する要素としてはデザイン力、表現力も必要条件となる。

 

 

過去の概念や発想を展開するだけではなく、従来の枠を超えた領域に対して「従来とは異なる発想」でアプローチすることが脱現状の手法であり人材の創造性開発の要となる。

 

 

 

 

参考文献

実践経営研究会編『マンパワー・安全7つ道具』日刊工業新聞社 1994