パーソナル・スペースからみた被虐待児の家族関係1 2011/6/17 沖秀大

 

今川峰子・山下友之の「パーソナル・スペースからみた被虐待児の家族関係」について調べた。

 

 

児童虐待の種類

 

 

(1)  身体的虐待:外傷の残る暴行、あるいは、生命に危険のある暴行(外傷としては、打撲傷、あざ(内出血)、骨折、頭部外傷、刺傷、火傷などがある。生命に危険のある暴行とは、首をしめる、布団蒸しにする、溺れさせる、逆さ吊りにする、毒物を飲ませる、食事を与えない、冬に戸外に閉めだす、一室に拘禁するなどがある。)

 

(2)  ネグレクト:遺棄、衣食住や清潔さについての健康状態を損なう放置(遺棄とはいわゆる棄児のこと。健康状態を損なう放置とは、栄養不良、極端な不潔、怠慢。)養育の放棄・拒否による虐待として、A養育の放棄・拒否。B養育の無知(養育者に育児知識または能力がない)がある。ネグレクトは低所得、生活保護の受給、住宅事情や生活状況の悪さ、教育レベルの低さ、就業率の悪さといった問題と密接に関係しているとする報告もある。

 

(3)  性的虐待:児童に猥褻行為をすること、または児童を性的対象にしたり、猥褻なものを見せること。性的虐待は、身体的虐待にみられるような身体的外傷を残さないことが多く、また虐待者である大人ばかりか、子供自身もそうした虐待の事実を秘密にしておこうとする傾向を示すため、四つのタイプのうちで発見が最も困難であるとされている。子供が虐待を受けた事実を隠そうとするのは身体的虐待などの場合にも見られることであるが、性的虐待においてはその傾向が最も著しいものとなる。

 

(4)  心理的虐待:言葉による暴力、恫喝、無視や拒否、自尊心を踏みにじる行為などのこと。養育者により加えられた行為により、極端な心理的外傷を受け、児童に不安、怯え、うつ状態、凍りつくような無感動や無反応、強い攻撃性、習慣異常等の日常生活に支障をきたす精神症状が生じる場合がある。身体的虐待、保護の怠慢ないし拒否、性的虐待を含まない、その他の極端な心理的外傷を与えたと思われる行為として定義している。

 

児童虐待 ウィキペディア (2011/6/23

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%90%E7%AB%A5%E8%99%90%E5%BE%85