ギリシャ危機2          2012/01/06

                               108-085大野 瑛介

 

 はじめに 

 

 今回は、以前調べたギリシャ危機の問題を取り上げる。ギリシャ財政の粉飾が明らかになってから2年経つが、現在でも改善の目処は立っていない。今回は、この問題がなぜ長引くかを取り上げる。

 

 通常の財政危機の場合

 

 通常、財政危機に陥った場合、その国の信用は失墜し、通貨価値は下落する。そうすると、外国製品が割高になるため輸入が減少し、結果的に経常収支が改善し、外貨は自然と溜まっていく。この外貨で借金を返すのが通常のプロセスである。

 

 ギリシャ危機で問題なのは、ギリシャはEUに加盟していることである。通貨にユーロを用いる以上、通常の危機で起こるこのプロセスが起こりえない。

 

 

 国民感情

 

 通常の危機では、勝手に通貨価値が下がってくれる為、経常収支が改善される。しかし、ギリシャの場合、ユーロ建ての商品の売却か人件費の削減しか手立てが無い。そして、国民が給与を下げられたことにより、今ギリシャではデモ活動が盛んになっている。仮にギリシャがユーロ圏でなければ、そもそも給与を下げる必要が無い為、ここまで大きな問題にはならなかっただろう。

 

参考資料

http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/51385543.html(閲覧日2012/01/06)

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/20045(閲覧日2012/01/06)