ヘッジファンドの空売り     108-085 大野 瑛介 

                          2011/11/11

 

 

 はじめに

 

 アジア通貨危機の原因は海外ヘッジファンドによる空売りだというのが通説である。今回はヘッジファンドの空売りとアジア通貨危機における特徴を述べる。

 

 基本的な空売り

 

 A社の株が2か月後に下落するという情報をファンドが得ているとする。現状A社株は一株1000円である。そこで、A社の株を1000万円分保有しているB社に2か月間株を借用する。

 ファンドは株をその場で売り、1000万円を得ておく。2か月後、A社の株が900円に情報通りに値下がりする。そこで、1000万円の内900万円を使いA社株を買い戻す。すると、ファンドは100万円の利益を得ることになる。

 現実にはここに株の借り賃などが差し引かれることになる。

  

 

 アジア通貨危機の場合

 

 東南アジアの国々では1995年頃からドル高によって輸出が伸び悩み、それによってヘッジファンドは東南アジアの通貨が不当に高く評価されていると考えた。そこで、東南アジアに大量の空売りを仕掛けた。これによって、自国の通貨を支えることができなくなり、通貨が暴落した。

 

参考資料

http://amiyazaki.net/TOFFLER/asiakiki.html(閲覧日2011/11/11

http://fund.i3vision.net/2006/07/post_17.html(閲覧日2011/11/11)