通貨危機の伝染2    2011/10/21

                         108-085 大野 瑛介

 

 はじめに

 前回の発表では通貨危機の伝達する理論について述べた。今回はアジア通貨危機に限定し、どのように危機が伝達していったかについて調べる。

 

 

 ヘッジファンドの空売り

 

 アジア通貨危機では、変動相場制の導入に伴い、ヘッジファンドがバーツやルビアといった東南アジアの通貨を買いこんでいた。そのヘッジファンドが大量に通貨を空売りすることで、通貨価値が暴落したのは今までの研究でも述べたところである。

 マレーシアやインドネシアでも同様のことが起こった訳であり、即ち、アジア通貨危機に関しては危機が伝達したというよりも、同時期にヘッジファンドの空売りを受け連鎖的に引き起こされたというべきであろう。

 

 その後の伝達

 

 その後、世界中の投資家が、リスクの縮小に走った。つまり他の発展途上国への資金の回収し始めたのである。つまり前回の発表で言うと、ポートフィリオ再建仮説に当てはまる。この一連の動きがロシアにも伝達し始める。

 

 

 

 

 

参考資料

日経ビジネスオンライン『アジア通貨危機から10年目の警告』閲覧日(2011/10/21

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070327/121845/