ワシントン・コンセンサスに対する批判  2011/06/17

 

 ワシントン・コンセンサスはその新自由主義的な内容を批判する論文も多い。今回はワシントン・コンセンサスに対する主だった批判を述べる。

 

 ジョセフ・E・スティグリッツは著書『世界を不幸にしたグローバリズムの招待』(2002)にて、「格差社会」を世界中に広めたと批判している。

また、伊藤忠商事の丹生宇一郎会長が20073月の文藝春秋にて、「アメリカ主導の資本主義を拡大させようとする動きである」と批判している。

 

 また、元々ワシントン・コンセンサスには資本自由化については明示していないにも拘らず、IMFはその概念を国際金融市場にもあてはめ、途上国に対しても自由化をあてはめている。

 

 また、2009年のG20金融サミット後の記者会見にて、ブラウン英首相が「古いワシントン・コンセンサスは終わった」と発言するなど、ワシントン・コンセンサスに対する信用は小さくなっているといえる。

 

 

 まとめ

 私自身は、ワシントン・コンセンサス自体は非常に理にかなったものだととらえている。しかし、それ自体を経済的体力のない国家にまであてはめることは危険であり、拙速に適用したことが様々な問題を引き起こしたと考える・

 

 参考資料

 http://fxking777.livedoor.biz/archives/65064624.html

 

 http://jbpress.ismedia.jp/articles/_/929(閲覧日2011/06/17)