マレーシアの現在の財政 108-085 大野 瑛介
2010/11/11
今回はアジア通貨危機後のマレーシアの経済情勢について取り上げる。
アジア通貨危機後、2000年までに経済は飛躍的に回復していった。しかし、2000年後半からの世界経済の後退局面においては、電気、電子製品の輸出を中心としたマレーシア経済も、再び減速した。
2002年には内外需の拡大に伴い景気が高騰した。2003年は米国経済の減速、イラク情勢、SARS等の影響があったにも関わらずプラス成長を維持した。
2005年7月には、アジア通貨危機の時に固定相場制にした為替レートを管理変動相場制にした。中国人民元の切り上げが影響したものと考えられる。
2008年秋以降、世界的な金融危機の影響に伴い、経済成長率は減速したが、内需の回復と中国の経済成長により回復しはじめた。(2009年の成長率:第1四半期▲6.2%、第2四半期▲3.9%、第3四半期▲1.2%、第4四半期 4.5%)
実質GDP成長率の推移
主要貿易相手国(2009年)
輸出
1位 シンガポール (14.4%)2位 中国 (12.6%)3位 米国 (11.3%)
輸入
1位 中国 (13.9%)2位 日本 (12.5%)3位 米国 (11.2%)
参考資料
外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/malaysia/kankei.html