ギリシャ危機   108-085 大野 瑛介 2010/09/07

 

 

はじめに

 今回は番外としてギリシャ危機についてざっくりと調べていきたい。アジア通貨危機と本質は異なるものの、ともに他国に影響を与えうる問題ゆえに、理解を深めることで、アジア通貨危機に対する理解を助けると考えられるからである。

 

主な要因

 

 本来、EUに加盟するためには、財政赤字をGDP比で3%以内に収める必要がある。しかし、政権交代が起こった際、実はギリシャの財政赤字は12%に上っていたことが判明した。元来、観光業以外の経済基盤が脆弱であったこと。それに対しての労働人口の25%を占める公務員の高待遇、充実した年金制度が原因である。また、小売店などで日常的に脱税が行われているなど、ルーズな運営体制にも問題があるといえる。

 

なぜ大きな問題か。

 

ギリシャは人口1100万人ほどの国家であるから、本来であれば世界経済に発展するほどの影響は無い。しかし、深刻なのはギリシャがEUに加盟していることである。EU諸国はお互いに国債を買いあっているため、ギリシャが破綻してしまうとギリシャ国債を持っている国々まで影響がある。そして、その他の財政が危ういEU諸国に問題が飛び火することが懸念されている。

 

所感

 

 アジア通貨危機と比較して、アジア通貨危機が外的要因によるものが多分にあるに対し、ギリシャ危機は内的要因によるものという印象を受けた。その上で、経済共同体の内包する危険も十分に認識しなければならないと感じた。

 

 

参考資料

http://www.fe-mail.co.jp/lifestyle/obaka2/20100615.cfm