日本におけるアジア通貨危機の影響と支援

                          108-085 大野 瑛介

 

 

 

 先の研究で述べたように、アジア各国で多大な影響を与えた通貨危機であったが、日本円には大きな影響は無かった。

マレーシア、インドネシア等で多大な影響を与えた通貨危機であったが、そもそも通貨危機の原因は短期外国資本といった不安定資金の流入と、それに伴う投資家の空売りが原因であった。

しかし、日本では第一に内需主導による経済成長が行われていたこと。第二に経常収支が黒字であったこと。第三に対外純資産が多かったこと(97年時点で125兆円)があげられる。すなわち、外国からの影響を受けにくい経済状態であることが好影響であった。

 

以上の理由により余力のあった日本は各国に以下の支援を行っている。

支援の枠組み

タイ

総額172億ドル
(うち、日本は輸銀アンタイドローン40億ドル)

インドネシア

総額400億ドル以上
(うち、日本は第二線準備50億ドル)

韓国

総額580億ドル
(うち、日本は第二線準備100億ドル)

(注

) 日本はいずれの枠組みにおいても二国間支援としては関係各国中最大の支援を表明した。なお、フィリピンについては、緊急支援パッケージが組成されなかったが、IMFによる追加ファシリティが供与され、経済調整プログラムが実施された。

 

 参考文献

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1995275.html http://www.mof.go.jp/jouhou/hyouka/honsyou/14nendo/hyoukasho/sougouhyoukasho/sankousiryou.htm