アジア通貨危機における韓国 108-085 大野 瑛介
1 アジア通貨危機に対する韓国の影響
アジア通貨危機の発生以前から、韓国は財閥系企業の破綻が相次ぎ、金融機関は不良債権が山積し、信用力は低下していた。また、円安による輸出の減退も拍車をかけた。
通貨危機発生後は、都市銀行五行が外貨決済不能になるなど深刻なダメージを受ける。11月には正式にIMFに支援を求める。その頃には使用可能な外貨準備高も、10月末の223億ドルから60億ドルにまで減少してしまった。
下の図は各国のGDP成長率を表したもので、特に韓国は98年の底からの復帰が著しい。これは主に半導体産業の伸びが要因だとされている。
<図1>アジア諸国のGDP成長率
http://www.sj-ri.co.jp/issue/quarterly/data/qt23keizai.pdf
http://kccn.konan-u.ac.jp/keizai/asia/01/frame.html