H23.1.21

107-455 村山 欣央

地域団体商標の出願状況2

 

 地域団体商標の出願状況1の表から地域団体商標の利用のされ方を見ていく。

 

都道府県別出願状況からの考察

 都道府県別の出願状況をみると最多の京都府と最少の茨城県、鳥取県、香川県の出願数の差は140件になる。これは地域資源の質や量の差によるものではないことに注意したい。地域団体商標登録制度は全国的知名度がなくても地域資源として認められた商品を商標登録するもので、全国的知名度の持ったものは商標登録さている、もしくは一般名称になっているので、地域資源の質や量で測れるものではない。生産者(提供者)が権利化にこだわらなければ当然数は増えないのである。さらに出願状況であるため、認可されているものではないことに注意したい。

 

都道府県別地域団体商標登録案件数(2010.10.7 複数の意匠による同一の商標は統一)

北海道

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

12

3

5

3

5

6

4

2

4

8

埼玉

千葉

東京

神奈川

新潟

長野

山梨

静岡

愛知

岐阜

5

7

15

7

9

6

3

12

12

25

三重

富山

石川

福井

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌山

12

6

25

11

6

56

9

25

11

10

鳥取

島根

岡山

広島

山口

香川

徳島

高知

愛媛

福岡

4

5

5

11

6

2

6

4

8

12

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児島

沖縄

 

7

4

7

6

5

12

14

1

1

 

 

地域団体商標登録数と出願数を比較して、一番登録率が良いのは申請数が最少である鳥取県であり、やみくもに出願しても登録はされない。ただし、比較した数字は時期がずれている点に注意してもらいたい。

また、茨城県の「本場結城紬」は結城地方(茨城県結城市及びその周辺地域並びに栃木県小山市及びその周辺地域の結城地域)としており、自治体の枠を超えて登録されているものもある。

 

参考文献・URL

http://www.tiiki.jp/news/org_news/12chiikibrand_SP/2011_01_15tiikibrand_apply.html                  地域ブランドNEWS

http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/t_torikumi/t_dantai_syouhyou.htm                          特許庁