H22.12.10
107-455 村山 欣央
中小企業による地域産業資源を活用した事業活動の促進に関する法律と茨城県(2)
茨城県の産業振興施策
「「人が輝く元気で住みよいいばらき」を実現していくため,激しい地域間競争に勝ち抜くとともに,これからの日本を産業面でリードしていく「産業大県づくり」を推進している。」
・創業や新事業の創出等の企業の成長段階に応じた総合的な支援体制
・新製品・新技術の開発や生産コスト削減等への支援
・資金調達の円滑化
・コンペ方式による商店街振興
・本県産業を支える人材育成
茨城県の地域産業資源
「当該地域産業資源は,「中小企業による地域産業資源を活用した事業活動の促進に関する法律(平成19年法律第39号)」第4条及び国の「地域産業資源活用事業の促進に関する基本方針」に適合するものであり,中小企業者により事業化される意義のある資源である。」
茨城県が選定した地域資源は257種(農林水産物89種、鉱工業品74種、観光資源94種)。
地域資源は「地域産業資源に係る地域」と組になっている。これは産地や所在地に設定される。
一つ変わった例として、あんこうの扱いがある。農林水産物である「あんこう」は北茨城市、日立市と設定されているが、鉱工業品又は鉱工業品の生産に係る技術である「アンコウ鍋」では北茨城市、高萩市、日立市、東海村、ひたちなか市、水戸市、大洗町が設定されている。
国の認定を受けた地域産業資源活用事業計画として、株式会社魚の宿まるみつ(北茨城市)による、あんこう等を活用した漁師料理のパッケージ商品開発・販売がある。こちらは農林水産物の「あんこう」扱いだが、パッケージ商品として「どぶ汁」を販売するので事業内容自体には「アンコウ鍋」を含んでいる。
販路を高速道路サービスエリア・首都圏の百貨店、高級スーパー・こだわりの居酒屋としており、通販などでは購入できない様だ。
参考文献・URL
http://j-net21.smrj.go.jp/expand/shigen/kousou/pdf/08ibaraki.pdf
地域産業資源活用事業の促進に関する基本的な構想 茨城県
http://j-net21.smrj.go.jp/expand/shigen/MTArea/ibaraki/index.html J-Net21