H22.11.19
107-455 村山 欣央
アンテナショップからの販路開拓
今回は、アンテナショップを通じた販路開拓を考える。アンテナショップに限らず、商品流通量を増やす場合、その生産量も増やさなければならない。そこで、アンテナショップの役割である特産品のPRと、生産者の収益性の向上を兼ねた商品提案と概要についてふれていく。生産者の収益性を向上させることは産業の保護・維持に関わり、さらに茨城県がその産業において重要な産地であることをPRすることもできる。
・農産物の規格外商品を用いた加工品を販売する
→規格外商品を使用することにより、生産された農産物を有効に使いきる。
生産コストの面で有利。少量でも採算がとれる生産、販売ルートの実現。
用いる規格外農産物は、サイズや傷などで規格外になったものとして、味などで正規品との違いはないものにする。
例 栗…生産量日本1位。加工品を使用した製菓として販売する方が効率的?
栗の加工品は菓子類に多く使われるので、直接加工品として販売するより製菓として販売した方が良い。
甘栗等は規格外では販売しにくいので、ペーストやカットした状態のものを使用するべき。
梨…生産量日本2位。豊水については生産量1位。
規格外でも一定以上の商品については「訳あり」商品として販売する手段もある。それが不可能な商品はジャムやピューレなどに加工すれば販売できる。
栗と同様に製菓として販売するのも効果的だろう。
規格外商品は通信販売などでその存在が知られてきているが、店頭で販売する場合、必ず品質が通常の商品と同程度であることを明記するべきだろう。
規格外になった理由が病気や味が悪い等の理由でないことをアピールし、購入障壁を下げる必要がある。
実体験では、某県のアンテナショップのような店舗で「訳あり」としてジャムの販売を見たことがあるが、売れ行きは悪くなさそうだった。その店舗では具体的に何が「訳あり」かを明記していなかったが、おそらく死に筋の在庫一掃(定番商品ではないため)だろう。
このような商品群には「○○スナック」や「○○クッキー」のような商品も多いが、価格と需要の面からリピーターの獲得にはつながりにくいと考えられる。和菓子、洋菓子で品質の良いものを開発できれば、リピーターも期待できる。
また、売れ筋になりえた場合、規格外ではなく、正規品の材料を利用し贈答品(高級品)として販売させることも可能だろう。
参考文献・URL
http://ja.wikipedia.org/ ウィキペディア