H22.10.22

107-455 村山 欣央

アンテナショップ運営について(3)

 

 茨城県の地域ブランドを用いた商品を考えていく前に、その商品を展開するベースとしてのアンテナショップ構想について考えていく。ここでは、

1.都内にアンテナショップを開店

2.同店内に飲食施設を併設

するという前提で考える。都内に設置する理由は、茨城県に近いため宣伝後の来訪率が他の都市よりも高いと考えられ、なおかつ人口が多い点がある。

 

立地について

 具体的な立地については調査が必要だが、主要駅周辺に設置するのが最適だと考えられる。または宣伝効率を考えていわゆる「駅ナカ」[i]への出店も考えられる。駅ナカの店舗は、非計画的来店消費比率が高く、幅広い層の取り込みも期待できる。売り上げベースで考えると、床面積当たりの売上高は駅ナカが高く、客単価は駅周辺が高いという。統計と反して、駅ナカで人気を博している店舗は高付加価値商品が多いので、地域ブランド商品にも適している。在庫については、茨城県が東京都に近いため都内に大きい倉庫を借りる必要もないと考えられる。そのため駅ナカも選択肢に入れることができる。一方で駅ナカは採算店舗が少ないという意見もあるが、具体的な数字は出ていない。また、現在自治体による観光・就職・企業誘致等を行うオフィスは駅ナカに存在しない。

 

飲食施設を併設する目的

 飲食施設を併設する目的は、素材自体のブランド力が高い食肉及び青果を効果的に販売するためである。効果的に販売できる理由としては、

1.産直若しくはそれに準ずる商流で地域ブランド商品を確実に提供できる

2.素材である地域ブランド商品を熟知した販売者(調理者)が最適な状態で提供できる

点が見込めるためである。また、直接アンテナショップに生鮮品として置きにくい水産品も料理として提供する方法もある。但し、品目を増やしすぎて商品当たりの生産性を下げないようにする必要もある。

 食事を提供するだけでなく、「北海道フーディスト」のように昼はレストラン、夜は居酒屋といった業態も効果的だと考えられる。この形態の場合、地酒を効率よくメインターゲットに販売できる、収益性を高めることができるといったメリットが見込める。しかし、居酒屋は駅ナカに適していないので、駅周辺で行うべきだろう。

 

参考文献・URL

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091126/197596/                             日経BPネット

http://blog.revitalization.jp/?eid=653450                                                               経営からの地域再生・都市再生

http://ja.wikipedia.org/                                                                                            ウィキペディア

http://www.foodist.co.jp/                                                                                          北海道フーディスト

http://keystaff.seesaa.net/article/146968336.html                                               全国の加工特産品の開発や販売の活動の公開



[i] おもに鉄道事業者が改札内を始めとする駅構内に展開している商業スペースの通称。