H21.9.8

107-455 村山 欣央

地域のPRキャラクター2

 

 以前発表した地域のPRキャラクターについて、今度は別の角度から触れたい。前の発表で触れた特徴・有効性・問題点の内、特徴と問題点を少し掘り下げる。さらに近年、地域だけに限らず様々な団体のPRキャラクターブームがひそかに起こっている。このブームについても見ていく。

 

1.特徴2

・ 前回の問題点でキャラクターの作者について触れたが、主に著作権が存在しないものの一部には公募によって選定されたものがある。こういったケースの場合、そのデザイン及び呼称が公募の対象になる。

・ さまざまな意匠のキャラクターが存在するが、ローカルヒーローと呼ばれる特殊なジャンルが存在する。ローカルヒーローはいわゆるヒーローものを地域と結びつけたもので、場合によっては悪の組織が存在する。またショーなどを定期的に行う場合もある。

・ 地域PRキャラクターの中には、正式に自治体などが認めていないものも存在する。

          つしま3兄弟                     愛知県津島市。デザイン、名称ともに公募。

              超速戦士G-FIVE               群馬県。群馬テレビでTVシリーズが開始された。

              テレビ父さん                     北海道。さっぽろテレビ塔非公式キャラクター。

2.問題点2

 実際に団体がPRキャラクターを選定したとしても、その役目を果たしているのか世間的に分かりにくい。最近では新しいPRキャラクターが選定されるとインターネットなどで一時話題に上ることがあるが、続報が入ることは稀である。

3. PRキャラクターブーム

 現在も続々と新しいキャラクターが選定されておりブームの最中といえるが、ブームが明確になったのは「ひこにゃん」や「せんとくん」が注目を浴びるようになってからだといえる。しかし、実際は2002年ごろからPRキャラクターに目をつけた人々によって徐々に世間へ浸透していった。その中心人物であるみうらじゅん氏によって付けられたPRキャラクターの呼称である「ゆるキャラ」は現在多くの人が知るところとなった。

4.その他

 最初のゆるキャラの定義によれば、着ぐるみがある前提でのキャラクターだったが、言葉が広まるにつれて、着ぐるみのないものもゆるキャラと呼ばれている。但し、みうら氏本人が広義のゆるキャラについて触れているかは分からなかった。

このようなPRキャラクターには基本的に企業のキャラクターは含まれない。しかし、地域色の強い企業(ローカルテレビ局など)のキャラクターは例外的に含まれる。

 

参考文献、URL

ご当地キャラクター図鑑制作委員会(2009)『日本全国ご当地キャラクター図鑑』新紀元社

http://ja.wikipedia.org/                                                                                             ウィキペディア