H21.5.22

107-455 村山 欣央

関東における観光資源と茨城県の現状6

 

6.茨城県の観光資源の考察

 これまでの調査と現状から、茨城県の観光資源について考えたい。

1)名勝地

 茨城県の名勝地で他の地域と競うのは難しい。茨城県の名勝地は、知名度が低く世間に浸透していない。仮に知名度を上げて観光客が増加しても、リピーターがつかないと観光資源としての価値は上がりにくい。多くのリピーターを作るための付加価値を考えなくてはいけない。

2)歴史的観光資源

 歴史的観光資源についても名勝地とほぼ同じことが言える。しかし、こちらの場合、メディアで取り上げられた場合(旅行番組、テレビドラマなど)、一時的にではあっても集客力が増す可能性はある。

 メディアで取り上げられる可能性が高い歴史上の人物として戦国大名では佐竹氏がいたが、派手な活躍はなく、関ヶ原の戦い後は減封のうえ国替えされている。他には平将門がいるが、こちらはすでに映画化、テレビドラマ化されている。

3)レジャー施設と博物館

 上記の二つとは異なり、開発の余地がある施設だが、レジャー施設では千葉県、博物館等では東京都、神奈川県に分がある。また、レジャー施設建設は莫大な費用がかかるうえ、失敗も多い。詳しくは総合保養地域整備法の著書等を参照してほしい。

 国営ひたち海浜公園やアクアワールド大洗は全国的に見てもまずまずの成績を残しているので優良なレジャー施設といえる。

4)祭りや催事

 イベントではほぼ確実に多くの動員を見込めるが、この場合直接茨城の観光資源といえる伝統的な祭り以外は会場変更等で茨城のものでなくなる可能性がある。冠に地域名がついていないと、イベントは有効ではあるが直接的な解決とはいえない。

5)交通機関

 関東地方の交通の中心を東京都として考えた場合、鉄道では新幹線で関西、北陸(部分開通、現在は長野まで)、東北に行くことができ、知名度の高い観光地に行くことができる。

 茨城県の交通機関を考慮すると、北関東自動車道や茨城空港が完成した場合、現在より格段にアクセスが良くなる。

 

参考URL

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