ミックスプラン
107-404 堀口 拓海
以前、群馬銀行の住宅ローンの説明の際に少し触れたものだが、近年多様化する住宅ローンの1つとして借りる側にどのようなメリットをもたらすかについて考える。
●ミックスプランとは?
金利動向が読みにくい時は、どの種類の住宅ローンを利用するのがいいのかの判断が付きにくくなる。こういった時に、全期間固定金利型と変動金利型をミックスすることで、リスク回避を図ることが可能なのが、このミックスプランである。借入額の中で自分の決めた割合で固定金利と変動金利を同時に利用する事が出来るので、双方のメリットを部分的に確保するとともに、デメリットの軽減をする事が出来る。
一言で言うと、おいしい所取りという言葉がよく似合うプランであり、必要に応じて利用する金利プランの割合も変える事が出来るので、金利動向が読みづらい時には特に力を発揮すると言える。その一方で、完全にメリットのみをとる事は出来ず、あくまで両者の中間に近いものでもあるため、悪い言い方をすれば器用貧乏とも捉えることが出来る。
●利用可能な条件は?
これは利用する金融機関によって異なる。例えば、群馬銀行ではフラット35と金融機関独自の住宅ローンを組み合わせて利用できる「合わせ技」という商品がある。しかし金融機関によっては、金融機関独自の住宅ローン商品内でしか組み合わせられない事もあるため、一概に全てにおいて同じと言える条件はない。利用者に対し、選択の幅を広げる1つのバリエーションとして生まれたものなので、その利用の仕方も捉え方によって異なると考えられる。
ミックスプランは一回に複数のプランを申し込むのと同じなので、金融機関によっては手数料も多くかかる場合もある。現在のような低金利時代では、このプランが強みを発揮出来る可能性は低いかもしれないが、リスク回避の観点からしても検討すべきメリットはあるのではないかと考える。いずれにせよ、利用者の金利を見極める目が必要とされる商品である。
参考URL
月刊住宅ローン http://www.homeloan.jp/
住宅、住宅ローン、三井住友銀行
http://allabout.co.jp/1/208859/1/product/208859.htm