日本の住宅ローンの歴史
107-404 堀口 拓海
・日本に住宅ローンがなかった時の状況
日本で住宅ローンの形式が多く見られるようになるのは、日清戦争後のことである。戦争が終わり、経済が活況を呈してくることで、一般市民レベルでも建物新築の機運が高まることとなった。しかし、この当時は金融機関による住宅ローン制度などは存在しなかったため、お金を借りるには、いわゆる金貸しと呼ばれる個人金融事業に頼るしか手立てがなかった。同時に個人の住宅販売や不動産売買の弊害にもなっていた。
・住宅ローンの原型の誕生
法人組織による不動産金融事業の必要性から、安田財閥の創設者である安田善次郎は、一般市民のための不動産金融とその付帯事業のため、1896年に東京建物を設立した。1897年に掲載された東京日日新聞の紙面広告によると、返済期間は5年以上15年以内と定められており、これが日本の住宅ローンの原型と言われている。そのため、日本の住宅ローンは、銀行や公的機関ではなく不動産会社から発祥しているようだ。
なお、この東京建物という会社が、日本で最も古い総合不動産会社であり、その業界の中でも先駆的な役割を果たしてきた。
補足 住宅金融支援機構の歴史
・住宅金融公庫
設立:1950年6月5日
融資等残高:55兆3040億円(2005年3月現在)
・住宅金融支援機構
設立;2007年4月1日 住宅金融公庫の業務を継承し誕生
融資等残高:38兆3525億円(2009年4月1日現在)
参考URL
Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/