金融機関の説明C 非預金取扱機関

    107-404     堀口 拓海

 

※非預金取扱機関について

  預金以外の間接証券を発行して資金を調達する金融仲介機関のことを指す。つまりここでは銀行のように預金を取り扱うことはない。以下具体例について説明する。

 

・投資信託委託会社

  投資信託の運用を行う会社のこと。投資信託とは、多くのの人から資金を集めて、投資信託委託会社が分散投資で運用し、その収益を投資家に分配するという商品である。これを証券会社や金融機関が購入し、そこから預けられる資金が株や公社債として運用される。以前は証券会社がこの投資信託の運用を行っていた。今までは各金融機関がその職域を超えないようになっていたが、現在は規制緩和により各機関の相互参入という形で徐々に業務の壁がなくなってきている。

 

・保険会社

  保険会社は、事故や災害、病気などに備えての保障を行う会社で、その業務範囲により、主に病気・怪我などを対象とする「生命保険」と予測しにくい事故や天災を対象とする「損保保険」に大別される。その過程で人々と保険契約を結びお金を集め、それを投資や貸し出しなどで運用することで金融機関としての機能を果たしている。(特に生命保険長期金融機関としての性質が強い。)

 

・ノンバンク

  預金の受け入れをせずに融資業務を行う金融機関のこと。クレジットカード会社、信販会社、消費者金融会社、リース会社などが該当する。しかしこれは狭義の定義であり広義には銀行以外の金融機関を指すが、一般には狭義の意味で呼ばれることの方が多い。ノンバンクは消費者などに融資をし、その利息などで利益を得ているが、このノンバンク自体も資金調達の手段を銀行からの融資に大きく依存しているようだ。

 

参考資料

お金の辞典 基礎用語集  http://sat01.com/money/00/19038_yo-01.html

Wikipedia                http://ja.wikipedia.org/wiki/

岩田規久男     「金融入門」(1999年)  岩波新書