金融機関の説明B その他の銀行(預金取扱機関)
107-404 堀口 拓海
前回に引き続き預金取扱機関の特に協同組織金融機関と呼ばれるものについて説明する。
※共同組織金融機関とは?
⇒会員(普通出資者)の相互扶助を目的とした協同組織の形態をとる非営利の金融機関。
この会員の範囲は、中小企業や個人事業者など各協同組織金融機関の根拠法で定められている。定義や詳細は「協同組織金融機関の優先出資に関する法律」によって詳しく定められているが、今回は割愛する。特徴としては、非営利法人のため法人税率が低い等の優遇策が存在する。取引対象者や営業地域について一定の制限がある。営業基盤や経営規模が小さいところが多い など
具体的な金融機関の種類
・信用金庫
協同組織金融機関のひとつ。主に中小企業者、地域勤労者のために預金の受入れや融資を行う。組織や営業の規模において、信用協同組合の上位に位置する。信用金庫法によって設立された法人。 代表例・・京都中央信用金庫、城南信用金庫
・信用協同組合
一般的には信用組合として知られる。主に小企業、零細企業や勤労者のために預金の受入れや融資を行う。信用金庫に比べて、組織形態はより小規模で、組織基盤は地域、職域、業域により、銀行の融資対象となりにくい規模の事業者金融や、業域、職域内の互助金融など、事業において互助的色彩が強い。
・労働金庫
労働組合や消費生活協同組合、一般勤労者などが会員となっている共同組織金融機関。基本的な業務は上記のものと大きな差はない。
・農業協同組合
通称JAとして知られている。組合員は農民で、他にも地域住民からの預金を受け入れて組合員の営農や生活全般、また農民でない組合員の消費生活に対し信用取引を行う。ここでは金融機関としての一面しか取り上げていないが、共済や生活・福利・購買など多岐に渡る業務を行っている。また対象が違うもので漁業協同組合というものも存在するが信用取引の規模は小さめとなっているようだ。
参考文献
インフォバンク マネー百科 http://money.infobank.co.jp/contents/K200079.htm
Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/
岩田規久男 「金融入門」(1999年) 岩波新書