1枚の着物と長く付き合う方法
日常的に着物を着ていた時代には、1枚の着物を長く着るために様々な工夫をしていた。ポイントは、メンテナンス&リフレッシュ。
★たとえば…★
*肩上げ…着物を肩のところで縫い上げて、裄丈を実際の肩幅や腕の長さに合わせて調整すること。
*腰上げ…着物の丈を子どもの身長に合わせるために、腰のところで折り返して縫いつけること。
成長期の子どもの着物を成人になるまで着続けるための工夫
*居敷き当て(尻当て)…日常の立ち居振る舞いで最も力がかかって生地が傷みやすいお尻の部分を補強する目的で、主に単衣の着物や浴衣に付ける。着物が日常的に着用されない今日では、付けないで身につける人の方が圧倒的に多い。
消耗品である衣服の寿命を延ばす工夫
*染め直し…着物は直線裁ちである。そのため、解いて各パーツを繋げると元の反物に戻り、染め直すことが出来る。染め直す場合は、元の色を抜いて1度白生地に戻してから別の色に染めるのが一般的。派手になったり、黄ばみや色あせした着物のリフレッシュ。
リメイクすることで1枚1枚の着物を無駄にしない工夫