着物地の種類〜銘仙〜

 

*銘仙…江戸時代ころから作られていた太織(ふとり)を改良した布とされている。安くて丈夫な絹織物である。

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太い絹糸で織った、厚手でとても丈夫な絹織物

 

l  改良により布目がより細かく密度のある織物になったため、「目専」「目千」などと呼ばれるようになった。

l  目が細かくなるほど絹地の心地よさも増し、明治から戦前にかけて銘仙の名で広く普及した。

l  もとは無地または縞が主であったが、模様加工に工夫が加えられて大柄の絵模様絣も作られるようになった。

l  絹織物としては安くて丈夫だったことから、特に女性の普段着として活用されていた。

l  戦後は化繊やウールにとって代わられ、その姿をひそめることとなった。

l  主な産地は秩父、伊勢崎、桐生、足利など。

l  着尺(和服地)、ふとんなど寝具の地として用いられた。

l  絞り銘仙、通風銘仙、絽銘仙などの種類がある。

 

★☆代表的な銘仙☆★

秩父銘仙、伊勢崎銘仙

 

銘仙(めいせん)

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