11月5日
107-387 藤澤桃美
社団法人全日本きもの振興会A
*教育事業
全日本きもの振興会では以下の指導・教育事業を実施している。
l 高等学校教育〔和服着装初級・中級・上級認定制度〕
昭和52年から、学校教育法に基づいて設置された全国の高等学校および短期大学を中心に、家庭科教育の場を通じて簡易和装縫製・着装等を内容とした教本および作品集を製作・配布し、実技指導教育を行っている。昭和56年から平成5年の間には着装教育に加えて、「型紙によるきものの製作講習」を実施した。その間の昭和56年には全国高等学校長協会家庭部会が実施する「技術検定2級試験」に「型紙によるきものの製作手法」が認められ、その後、技術検定受験者が大幅に増加する大きな成果を上げた。きものの学校教育を展開して以来、これまでの間に着装教育や製作講習や各種の教材等の提供を通じて、約20万人以上の先生や生徒が参加している。
また、継続的なきもの教育と「資格の得られる着装教育の実施」をという高等学校からの要望により、財団法人全国高等学校家庭科教育振興会の後援を得て、高等学校に対する「和服着装認定制度(初級〜上級)」を実施している。指定のカリキュラム(6回程度の講義と実技、筆記による試験)に基づく和服着装認定条件を満たした学校で、所定の成績を得た生徒に対し、社団法人全日本きもの振興会より「学校教育和服着装」の合格証の交付を行っている。初級は自分できものを着て名古屋帯を結ぶこと、中級は自分で礼装が着こなせて人にきものを着付け、名古屋帯を結べること、上級は人に礼装を着付け袋帯で変り結びが出来ることを条件とする。
l 大学教育〔きもの学による大学生教育〕
l 一般市民教育〔きもの学による市民公開講座(シティーカレッジ)〕
l 専門教育〔きものコンサルタント認定制度〕
きものコンサルタントの資格を設け、試験を実施している。
きものコンサルタント資格試験は日本の伝統の衣服である「着物」についての知識や着装の技能、および指導者としての能力を認定する資格制度である。きものコンサルタント試験は予備講座の受講後に筆記試験と実技試験が行われる。