着物地の種類〜絞り〜

 

*絞り…手書き、型染めと並ぶ代表的な染めの技法。また、この技法で染められた生地のこと。絞り染めは防染によって模様を表す染色方法である。中国から伝来したとされ、奈良時代から行われていた。

 

l  絞り染めは、くくり方ひとつで模様が様々に変化する。

l  独特の華やかさがあるが、手間がかかるので高価。

l  高級和服地や帯地、浴衣、風呂敷などに用いられている。

 

簡単な絞り染めの仕組み

@白布を糸でくくって染める。

      ↓

Aくくった部分は染まらずに白く残る。

      ↓

B白く残った部分が模様になる。

 

☆★代表的な絞り(技法・地方)★☆

 ・鹿の子絞り…生地を細かく四角に寄せて糸でくくり防染し、地色を染める。できるのは四角く丸い小さな粒が散ったような模様で、これが小鹿の背中の白い斑点に見えることからこの名前がついた。このバリエーションで、鹿の子より模様が大きめの疋田(ひった)がある。鹿の子絞りには絹が多く使われる。

 

 

・京極鹿の子…京鹿の子、京極絞りとも呼ばれる。京都で染めた鹿の子絞りのことで、上等な絹で作られる。

 

 

 

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