きもの文化検定

 

*きもの文化検定とは?

 経済産業省・農林水産省・文化庁後援の「きもの文化検定」は、きものを学ぶことを通して「きもの文化」への理解を深め、もっと「きもの」に親しんでもらうことを目的とした検定である。

5級から1級まであり、難度は5級より級が下がるごとに上がる。ちなみに、20091018日に行われた第4回目の検定における1級合格者は1052名中36名。

 

*試験要項

l  検定内容

5級:きものに関する一般常識の習得(公式教本Tの中から90%以上を出題)

4級:きものに関する初級知識の習得(公式教本Tの中から90%以上を出題)

3級:きものに関する中級知識の習得(公式教本T・Uの中から90%以上を出題)

2級:きものに関する上級知識の習得(公式教本T・Uの中から70%以上を出題)

1級:きものに関する専門知識の習得(きものに関する全ての範囲から出題)

54級から受験し、それらの合格をもって順次上位級の受験が可能になる。

 

l  受験資格

 学歴・年齢・性別・国籍を問わず受験が可能である。ただし、受験会場に赴き、受験可能な者に限る。

 

l  試験方式・合格基準

程度・内容

合格基準

54

マークシート方式による四肢択一方式で

60分・100問以内(5級と4級は同一問題)

5級は60%以上の

正解で合格

4級は70%以上

正解で合格

3

マークシート方式による四肢択一方式で

90分・100問以内

70%以上の正解で合格

2

文言選択・記述方式で90分・100問以内

70%以上の正解で合格

1

文言

(語彙)記述と文章記述方式で90分・100問以内

70%以上の正解で合格

l  併願受験

 54級と3級は併願受験が可能である。ただし、4級が不合格の場合は得点にかかわらず3級の受験は無効になる(受験料の返還はしない)。2級と1級は、それぞれ3級と2級の認定番号を持つ場合のみ受験でき、他級との併願受験は不可能である。

 

l  受験料

54級:4000

3級:5000

併願(54級と3級):9000

2級:8000

1級:9000

 

 受験地は北海道、宮城、群馬、東京、石川、静岡、愛知、京都、大阪、岡山、広島、島根、香川、福岡、鹿児島、沖縄。意外と広範囲で開催されている。

きもの文化検定の公式サイトにおける検定結果報告データによると、年齢別では10代から80代まで幅広い年齢層が、職業別では学生、社会人、主婦、着付け関係者、和装業界関係者などが受験している。女性に比べて圧倒的に少ないが、男性も受験している。

合格者には「合格認定証」が発行される。ちなみに、今年、2010年は1017日の日曜日が受験日である。