着物の柄A

2.吉祥文様

*縁起が良く、不老長寿を願う柄付けである。

*江戸時代…縁起かつぎの意味で、普段着の小袖にも吉祥文様を付けた。

*現代…祝い事の席の着物や帯にふさわしい文様とされている。結婚式などの華やかな席の装いには、これらの文様を複数組み合わせたものが使われることが多い。

 

☆★代表例★☆

鶴、亀(前回の亀甲文様も含む)、鳳凰、松竹梅、菊、打ち出の小槌・金嚢(きんのう:お金入りの袋)・金函(きんかん:黄金の箱)などの宝物をひとつの布に描いた宝づくし文様など。

 

    鶴            鳳凰            梅

 

3.役者文様

*江戸時代…歌舞伎役者たちがファッションリーダーだった。

*歌舞伎役者たちが舞台衣装に使い、その後一般に広まった文様。

 

☆★代表例★☆

六弥太格子(ろくやたこうし:岡部六弥太という役名にちなんでこう呼ばれる)、市松文様(佐野川市松という役者が着用した袴の文様がルーツ)など。

 

          六弥太格子             市松文様