小袖

 

★和服…明治中期になり、洋装が一般にも普及して「洋服」という言葉が生まれた。「和服」はそれに対する言葉として生まれたもの。

 

↓ それ以前は…

 

着物の代表的な呼び方は「小袖」

 

 

★小袖

 *平安時代〜室町時代中期…「白小袖」と呼ばれていた。公家や武家の間では装束の下に着用する下着、庶民の間では表着であった。表着としていた庶民の方から以後発展する。

 

*室町時代後期…上流階級の衣服が簡略化され、小袖を下着ではなく表着として着用するようになる。貴族や武士、庶民が袖の部分に40pほどの長さの袂がついた「小袖」を着るようになっていき、これが今日の着物の原型となった。

 

*江戸時代…現在の着物とほとんど変わらない形の小袖が生まれ、小袖が完成した時代といわれる。武家や財力を蓄えた商人が小袖の模様にこったり、振袖を生むなど、おおいに発展した。例えば、「元禄文様」とよばれる、明るい色調で金糸が多く用いられた小袖がつくられた。