前回までの補足
*着物の素材…絹、木綿、ポリエステル、ウール、麻など。今後注目の素材として、竹繊維がある。
*湯文字(ゆもじ)…古くは、「湯具」、「湯巻」といい、女性が入浴の時に身につけた単衣の腰巻のこと。現在は素肌に直接つける下着として、裾除けの下に用いられる。補正としての役割も兼ね、体の線を整える。
*兵児帯(へこおび)…薩摩(鹿児島県西部)の方言で15歳から25歳の若者のことを兵児という。この兵児とよばれる薩摩藩の若者たちが用いたことから、兵児帯といわれるようになった。明治10年の西南の役の時に東京に広まり、若者、特に書生の間でその気軽さ、便利さが好まれて「書生帯」ともよばれた。現在は、男性だけでなく子供用、女性の浴衣用の帯としても用いられている。