4月30日
107-387 藤澤桃美
最初の1枚は何を買う?B
*大半の人の最初の1枚は「浴衣」
浴衣は、年齢性別を問わず気楽に着ることができる、一番気軽なきものである。それゆえ、大半の人が最初の1枚に「浴衣」を選びがちだが…。
*「木綿のきもの」は夏秋兼用の優れもの
ここで提案したいのは、「浴衣」ではなく「木綿のきもの」っぽいものを購入することだ。「木綿のきもの」は、1枚なら「浴衣」として着ることができるし、長襦袢を入れれば単衣の時期(6~9月、厳密には6月と9月)になっても「きもの」として着ることができるからである。しかし、「浴衣」として着るなら抵抗感がないけれど、「きもの」として着るとなるとちょっと…という人は、無地に近いくらい細かい柄、もしくは無地の「縮」のような、透けていないやや厚地の浴衣などを選ぶと良い。そして、まず浴衣として着て、馴染んできたら秋には長襦袢を入れて着る。そうするだけで、随分と着やすく感じられるようになるはずだ。
*「きもの」に挑戦できそうだと思ったら…
「きもの」として着ることへの抵抗がなくなったと感じたら、前述のおすすめ、地味めの小紋を購入してみよう。また、紬ものも可、プレタもおすすめだ。いまどきのプレタは相当良くなっているし、市松柄や可愛い花柄、モダン柄などの中々素敵なものが8,500円くらいで買えたりするので、「浴衣の次」のきものにぴったりである。
プレタ…プレタきもの。従来、割高感のあった裏地・仕立て代のコスト削減のため、一般的に適応しやすい寸法で仕立て上げ、すぐに着用できるようにされているきもののこと。 |