着物とは

 

*着物という名称…「着るもの」という意味を含めて生まれたものと考えられている。

 

*着物=和服か?

l  着物は日本の衣服の中で、洋服に対して和服を指すもの。

l  明治以来、大正・昭和と着物という名称が定着。

l  欧米人にもキモノと呼ばれ、親日家の間でもてはやされる存在。

 

*日本人にとっての着物

l  20世紀後半には女性の社会進出が盛んになり、着物離れが進む。

→しかし、日本人にとって着物は一種の郷愁であり、離れがたいもの。

l  現代社会では、おしゃれ着として着る女性もいる。

→慌しい生活を送る女性が、休日に自分を変えようとする目的。

→「癒し」の衣服としての存在。

 

*個性を生む着物

l  日本の着物…裁ち方が一定。細身と太身で寸法の差があったとしても、一反の長さから裁断する方法は同じ。

 →同一の裁断法・同一の形の着物を着用するということ。

 →自分らしい着こなし(衿の合わせ方、帯の位置、結び方、帯留めの位置などの工夫)をする。

 →結果として上品・下品・粋・野暮など、個性を表す。

 

*身分を表す着物

l  江戸時代の武家社会…身分の違いによる着物の着付け方が存在。

 →着付け方から貴族・武家・町人・農民などの身分を読み取ることができた。