200951

                                                            107-347 野村 雄基

金融商品のリスクの種類

 

価格リスク

 株式に代表される価格の上下によって資産が影響を受けるリスク。株式に関連する商品、不動産に関係する商品などにもすべて価格リスクがある。

 

金利リスク

 金利の上昇によって債券の市場価格が下落してしまうリスク。

  例:満期が三年後の債権の利率が6%で市場の金利が7〜8%に上がってきたら(金利の上昇)、この債券を持っている人は本当なら8%の利息になっているのに6%しかもらえず、この債券を売ろうとしても元の値段では買う人がいないので、債券の値段が下がる。

為替リスク

 外貨建ての資産が持つリスク。ドルやユーロといった外貨建ての株式や債券などを保有

する場合、為替レートの変動によって資産の価値に影響が発生するもの。

 

信用リスク

 投資先の企業や国などが潰れてしまい、投資した元本が戻ってこないリスク。株式投資は基本的に、投資先の信用リスクを取りながらリターンを狙う投資ということができる。

 

流動性リスク

 売りたいときにすぐに売れないリスク、あるいは売れたとしても大きく値段を下げなければ売れなくなってしまうリスク。例えば、株式は一般的に流動性が高いといわれており、取引所に上場されている商品であれば、市場で取引が成立すれば通常いつでも売ることができる。しかし、株式でもストップ安という値幅制限まで下げてしまった銘柄では買い手がつかず、売りたくても売れない状態になってしまうことがある。

 

  ストップ安

 市場の混乱を防いだり投資家を保護する目的で株価100円未満で±30円、100円以上100円以上200円未満で±50円といったように、価格帯毎に1日の株価変動数には値幅制限が設けられている。ストップ安はその制限いっぱいまで値下がりすること。

 

参考文献

内藤忍『内藤忍の資産設計塾』自由国民社 2008