2009年5月15日
107-347 野村雄基
マーケットリスク
価格リスク、金利リスク、為替リスクはマーケットリスクとして分類できる。マーケットリスクとはマーケット(市場)において取引されている株価、金利、為替といった日々変動する数字によって発生するリスクである。これらのリスクの資産全体での管理が資産設計の最も重要なリスク管理になる。マーケットリスクの管理は、商品別にどのようなマーケットリスクを伴う商品なのかを分類して、全体のリスクを捉えるという方法が現実的である。
マーケットリスク別による分類
資産をマーケットリスク別に6つのグループに分ける方法がある。まず普通預金のような「流動性の高い資産」を1つめのグループ。次に株と債券、円貨と外貨という2つの分類を組み合わせた「日本株式」、「日本債券」、「外国株式」、「外国債券」の4つのグループ。最後にこの5つのどこにも属さない「その他の資産」(不動産などもここに含まれる)の計6つのグループに分かれる。この6つの分類をアセットクラスという。
アセットクラス |
価格リスク |
金利リスク |
為替リスク |
@流動性資産 |
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A日本株式 |
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B日本債券 |
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C外国株式 |
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D外国債券 |
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Eその他の資産 |
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図1:アセットクラスによる資産の分類
参考文献
内藤忍『内藤忍の資産設計塾』自由国民社(2008)