20091113

                                                            107-347野村 雄基

先物取引(2

 <金融取引>

 金融先物取引とはデリバティブ(金融派生商品)の1つで価格や数値が変動する各種金融商品や金利等について、未来の特定日の売買についてある価格での取引を約定することを言う。商品先物取引では、農作物や鉱物などを取引の対象としたのに対し、金融先物取引の取引対象が金融商品や金利等となっている点が異なる。

 

 また一口に金融先物取引といっても取引対象とされる商品により次のような市場が成り立っている。

n  金利先物取引

 内容:金利指数を取引の対象にした先物取引

 取扱場所:東京金融先物取引所(国内)

 商品:ユーロ円3ヵ月金利先物、ユーロ円LIBOR3、月金利先物など

n  株価指数先物取引

 内容:株価指数を取引の対象とした先物取引

 取扱場所:東京証券取引所、大阪証券取引所(国内)

 商品:日経平均株価先物(日経255先物取引、日経株価指数300先物)

東証株価指数先物取引

n  国債先物取引

 内容:国債証券を取引の対象とした先物取引

 取扱場所:東京証券取引所

 商品:中期国債標準物を対象とした中期国債先物取引

長期国債標準物を対象とした長期国債先物取引

 

また、株価指数先物取引と国債先物取引をあわせて証券先物取引という。

 

 以上のように先物取引で扱われている商品は様々な物があり、取引した商品を期限内(受渡決済期日)までに転売・買い戻しを行った場合には買値と売値の差額を受け渡すことにより決済が行われる。

 

参考資料

先物取引入門 http://cx104.com/index.shtml