2009109

107-347     野村 雄基

                             外国為替保証金取引(3)

 

外国為替保証金取引のデメリット

 外交為替保証金取引のデメリットとしては預けている資金の10倍、20倍といった為替取引が可能となる分、リスクも大きくなるということが挙げられる。また24時間取引できる反面で深夜にも為替レートが変動するという他の外貨商品とは異なったリスクもある。

 

外国為替保証金取引の使い方

 外国為替保証金取引には2つの使い方があり、預金のようにスワップ金利を目的とすることも為替差益を狙うこともできる。

 

使い方1 外貨預金や外貨MMFの代替として活用する

 外貨の買いポジションを作りスワップ益を積み上げることによって外貨預金と同様の効果を得ることができる。レバレッジがかかる取引だが、保証金を多めに入金してレバレッジを調整すればレバレッジをかけない運用が可能となる。

 例えば、1ドルが100円の時、1千ドルの買いポジションを作るには1万円の保証金が必要だが、保証金として10万円を入れておけば保証金に対する外貨の比率は通常の外貨と同じになる。他の外貨運用に比べ、為替の手数料が低く、スワップ金利はほかの商品に比べ高いレートになる場合が多いので、同じ金額で外貨預金をする場合はもちろん、外貨MMFに比べても有利な運用ができると言える。

 

使い方2 為替のトレーディングツールとして活用する

 外国為替保証金取引は「売り」からも取引を始めることが鹿野なので、為替相場の見通しに基づき、円高・円安にかかわらず為替差益による利益を上げることができる。さたに注文方法もストップオーダー、指値といった様々な方法が用意されているので、それらを工夫しリスクコントロールすることができる。損切りと利食いをきちんと決め、マネージメントを行うことでトレードの失敗を防止することが可能である。24時間のリアルタイム取引なので、短期の為替トレードをする商品としては最も使い勝手が良いと言える。

 

参考資料

内藤忍『内藤忍の資産設計塾』自由国民社(2008