2009年9月25日
107-347 野村雄基
外国為替証拠金取引(1)
外国為替証拠金取引とは証拠金(保証金)を業者に預託し、おもに差金決済による通の売買を行う取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、
「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
外国為替証拠金取引の仕組み
外国為替証拠金取引とは、1万円程度の証拠金を担保にして、ドル/ユーロ/円などの通貨間の売買をその証拠金の数倍から数十倍の取引単位(金額)で行える金融商品である。
為替の手数料が安いことが外貨MMFなどに比べたメリットですが、一方で大きな取引単位となることに注意を要する。
レバレッジ取引によって少額資金で効率的な運用ができ、為替相場の動きが保有ポジションに有利な方向に有利な方向に動けば大きな収益を上げることが可能だが、反対に不利な方
向に動いた場合は大きな損失を危険がある。つまり証拠金に対しての値動きが大きく、大きなリスクを伴う商品である。
また外国為替保証金取引は、元本(現物)の移動交換を伴わない取引である。買った通貨は売り戻す、逆に売った通貨は買い戻すことを原則にその一連の差額(損益)だけを決済
(差金決済)する。そのため元本(売買通貨)ではなく、差額を決済するための保証金を預けることにより投資額以上の想定元本による取引が可能となる。
参考資料
内藤忍『内藤忍の資産設計塾』自由国民社(2008)