2009年7月24日
107-347 野村 雄基
外貨投資のポイント
為替手数料をチェックする
外貨預金、外貨MMF、外国投信、外国為替保証金取引など、外貨建ての商品に投資する場合は、外貨決済なので通常一旦円を外貨に換えて買い付けることになる。また、換金する際も、通常外貨では受け取らないので円に換えて受け取る形になる。この場合為替手数料は往復(円→外貨と外貨→円)でかかるので、為替手数料の安い会社を選ぶのが重要なポイントとなる。
TTSとTTB
TTM(仲値)とは金融機関が定めた顧客向けの基準為替レートのことである。TTS(売値)とは顧客が円を外貨に換えるときのレートで、TTB(買値)とは、顧客が外貨を円に換えるときのレートである。例えばTTMが1ドル当たり110円のとき、為替手数料が片道1円であれば、TTSは110円+1円で111円、TTBは110円−1円で109円となる。
1ドル110円のときに10万円投資して120円のときに売った場合の利益
為替手数料 |
買った時の仲値=110円 |
売る時の仲値=120円 |
利益 |
1円 (往復2円) |
TTS=111円 10万円÷111円 900.90ドル |
TTB=119円 900.90ドル×119円 10万7207円 |
7207円 |
50銭 (往復1円) |
TTS=110.5円 10万円÷110.5円 904.97ドル |
TTB=119.5円 904.97ドル×119.5円 10万8144円 |
8144円 |
通貨の特徴を知る
一口に外貨といっても様々な外貨がある。日本人に身近なのは米ドルやユーロだが、最近では高金利通貨として、オーストラリアドルや英ポンドなども人気がある。高金利通貨は投機の対象になることも多く、為替レートが急激に変動するこがあるので、投資には注意が必要である。外貨も通貨をいくつかに分ける分散投資を行うべきである。
参考文献
内藤忍『内藤忍の資産設計塾』自由国民社(2008)