2009年6月26日
107-347 野村 雄基
ETF(2)
ETFとインデックスファンドの違い
ETFとインデックスファンド、2つを比較すると一長一短がある。商品の特性からすると、ETFは投資信託と同じように多数の銘柄に分散投資されており日本株式のインデックスに連動する商品で、インデックスファンドと値動きは同じになる。
では、違いはどこにあるかというと購入時・売却時にかかるコストと保有期間にかかるコストが違ってくる。ETFでは購入時と売却時に株式と同様の手数料がかかる。一方、投資信託はノーロード(販売手数料無料)であれば、購入コストはゼロになる。しかし、保有期間にかかるコストはETFの方が低く、ETFの信託報酬は1年で0.3%以下がほとんどであるのに対し、投資信託は低いものでも0.5%前後になる。
株式・ETF・投資信託の利便性の比較
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株式 |
ETF |
投資信託 |
上場の有無 |
上場 |
非上場 |
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取引価格 |
市場価格 |
基準価額 |
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取引価格の決定 |
取引所の取引期間中に決定 |
1日1回(通常午後3時)決定 |
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信用取引 |
可能 |
不可能 |
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売買手数料 |
株式と同じ |
商品による |
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信託報酬 |
なし |
0.2%程度 |
0.5%以上 |
取引単位 |
銘柄による |
10万程度から |
1万程度から |
税金 |
申告分離課税 |
個別元本方式 |
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ドルコスト平均法 |
不可能 |
可能 |
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リスク |
個別銘柄リスク |
複数銘柄投資によるリスク分散 |
参考文献
内藤忍『内藤忍の資産運用』自由国民社(2008)