老人犯罪U
107-016 荒井大
老人犯罪は何故増加しているのか?
老人犯罪増加の背景には、社会形態の変化、社会保障の充実性などさまざまな問題が挙げられる。これらの要因を踏まえて、老人犯罪を説明するうえで重要なのが、貧困と孤独である。今回は貧困について取り上げる。
高齢者の収入源は主にこれら2つの年金である。国民年金と厚生年金の平均を足すと約253万円である(生活保護申請条件の一つに年収200万円以下)。これならば生活に支障はないが、問題は年金の低受給者である。男性に比べ、女性の方が低い。この事は高齢者犯罪で顕著に現れている。高齢犯罪女性で目立つのが窃盗(万引き)である。中でも生活必需品を盗むものが後を絶たない。窃盗(万引き)犯の動機で生活苦や孤独をあげる高齢者が非常に多い
高齢者の孤独に関しては、高齢者を犯罪へと走らせると同時に、高齢者の犯罪被害にも影響を及ぼしているという。たとえば、悪質商法による詐欺被害では、被害に遭った高齢者は犯人のことを、「親切に話を聞いてくれた」「親身に相談に乗ってくれた」と感じていたという 。ここに高齢者が日ごろから社会から隔離され、孤独な状況で生活をしていることが多いという現状が垣間見えるものと思われる。
私の考え
低所得者が多い高齢者の中には、知識がないために生活保護を受けないで、苦しんでいる人は存在する。それで窃盗などの犯罪に手を出してしまえば元も子もない。この先高齢者の人口は増え、老人犯罪は増加するだろう。地域社会の繋がりが薄れている今、社会保障の充実なども大事であるがそれ以外にも問題は多々あると思う。高齢者による犯罪が増加しているからといって、その原因を高齢者にだけに求めないで、社会全体を見直すことが重要だと私は考える。