2009.7.17 ()

106-415 松井光

 

「クスリの種類B」

 

 

大衆薬

B吐き気止め剤

「トラベルミン(大人用)

成分一般名:ジフェンヒドラミン

服用量:体重60kg3860錠/1箱中:6630

「あの有名なトラベルミンで死ねるのか」と疑問に思うかもしれないが、「トラベルミン(大人用)」の成分はサリチル酸ジフェンヒドラミン40mgとジプロフィリン26mg。他の成分を余分に含まず、危険成分ジフェンヒドラミンの占める割合がもっとも大きいのがこのトラベルミンだ。他にはカフェインなど眠気を予防する成分が含まれているものが多い。

ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン剤として作用して、中枢神経系の抑制と興奮の症状が混合する。著しい脳の刺激、深い知覚喪失がある。しかし、抗ヒスタミン剤には催眠効果があり、服用後の乗り物の運転などは禁忌とされている。これも大量に服用すれば眠りにつけるだろう。

 

「センパア」

成分一般名:臭化水素酸スコポラミン

服用量:200錠/1箱中:6777

吐き気止め剤のメリットは「誰もこんなもので自殺しない」と見なされているところだ。「長い旅行に出るので乗り物酔い止めがたくさんほしい」などと、買う際にいくらでも言い訳はできるし、薬局でも警戒しない。「センパア」は1箱に6錠しか入っておらず、200錠買うためには33箱も必要だが、その点は安心だ。

臭化水素酸スコポラミンは副交感神経を抑制する作用があり、大量に飲むと呼吸抑制が起こる。副作用として眠気があるが、同時に錯乱、幻覚、嚥下困難などもあげられている。飲むとすぐに眠れるかどうかは疑問だ。

 

 

 

参考文献

鶴見済『完全自殺マニュアル』太田出版, 1993