平成22129

商政策

                                                           106-381伴 明典

 

 

 

商鞅は、商業を徹底的に抑制した。これは、商業で利益を得ることができれば、人民が商業に流れていってしまうからである。

 

@米の取引を全面的に禁止

農民は米を売り出すことを許されなくなると、怠け者の農民は、食料の不足を補えないから、生産に励むようになる。

商人は、米の買い入れが許されなくなれば、豊作の年に安く仕入れ、飢饉の年にうんと儲けることができない。

大儲けがなければ、商人は臆病になり農業でもやろうと考える。

 

A酒肉などの贅沢品に重税をかける

酒や肉に税金をかけ、原価の十倍にするようにした。商人は利益がなくなるから商売もやめるし、農民は酒を楽しんで飲めなくなる。

また、大臣も遊びほうけて、たらふく飲食するわけにはいかなくなる。

商人の数は減り、人民は酒に酔うことなく、怠けなくなり、大臣が遊ばなければ国は停滞しなくなる。

 

B関所の通行税や市場の物品税を重くする

 関所の通行税や、市場の物品税を重くすれば、農民は商業を毛嫌いするようになり、商人は儲けの有無を疑い商人を辞めて農民になる

 

 

 

 

参考文献

 

清水潔  (1970)『商子』明徳出版社