平成20年11月14日

『長平の戦い』

106-381伴　明典

白起

　白起は昭襄王に仕え、各地を転戦し韓・魏・楚などを幾たびも破った名将である。魏を攻めた際は60もの城を攻め落とし、昭襄王より武安君の称号を賜っている。

長平の戦い

　韓を降した際、韓から奪うはずであった上党を趙に奪われた昭襄王は怒り、趙に向け軍を発した。しかし、攻めあぐね長い月日がたったので、昭襄王は白起を将軍として派遣した。

白起は、まずスパイを趙に送り趙の名将廉頗を失脚させた。そして、敗走したと見せかけ、敵を誘い出し、相手の糧道を絶ち趙軍に食料が渡らないようにした。飢えた兵士は秦軍に投降した。しかし、白起は投降した趙兵を養う兵糧がなかったので、趙兵45万人を穴埋めにして殺してしまった。これにより、趙からは壮年の者がいなくなり国力は大幅に低下した。

　これにより、秦に対抗できる国は斉のみとなった。

参考文献

樋口隆康　(1996)『始皇帝を掘る』　学生社

宮城谷昌光　(2008)『戦国名臣伝』　文春文庫

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