製作委員会方式A

20091113

106-259 高井陸雄

 

製作委員会方式は出資者が関連事業で収益を確保する事を目標としている。そのため制作される作品はゲームやライトノベル等を原作とし、一定の売り上げ実績を残してきたものが選ばれる事が多い。言い換えれば商業的期待値と確実性のより高い原作を要求する傾向が強い。これは視聴者からすると同じような展開の作品が続くことになるため、マンネリが発生しやすい。さらには人気がある原作の大量消費につながる。

別の問題としてはリスクの分散により、著作権および責任の分散がある。例えば制作中の作品がクオリティ面の問題などで明らかな失敗作になることが予想される状態に陥ったとしても、他者から必要以上に責任を転嫁される事を恐れて誰も軌道修正をしようとしたがらない。さらに本来ならばプロデューサーの権限で修正できる問題について他者の同意や事前交渉ができなかったなどの理由で軌道修正が出来なくなる等の事態に陥ることもある。またスポンサー間で意見の対立が起こると実際に制作を担う人たちは板挟みとなり、両方の顔色を伺いつつ制作を行ったら中途半端な作品が出来上がっていたという事もある。その結果、関連事業が不振になったとしても最終的責任がうやむやになってしまう。

これらが製作委員会方式が出来たことによる新しい問題点である。

 

参考URL

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%B6%E4%BD%9C%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A

Wikipedia 製作委員会方式