製作委員会方式

2009116

106-259 高井陸雄

 

アニメの制作には多額の出資金が必要である。1980年代まではスポンサー企業が単独で制作会社に出資を行うのが一般的であったが、90年代から複数の企業で出資を行う制作委員会方式が採用された。現在では大半のアニメが制作委員会方式で作られている。

この方式は出資者から見ると、リスクが下がることでスポンサーとして新規参入が容易になるというメリットがある。さらに制作会社から見ても単独スポンサーであった頃と比べてスポンサーとなる企業の経営難による撤退といった不慮の事態が起きにくいというメリットがある。

ここで出資者となる企業はスポンサーの複数化により一つの作品で得られるリターンが減少するという事態に見まわれた。その代わりに企業は複数のアニメ作品に出資することで収益を上げようと考えるようになり、それが一週間で放映されるアニメ作品数の増加につながったと考えられる。近年ではテレビ局が制作依頼をするのではなく制作委員会がテレビ局の放送枠を買い取る形式も見られるようになった。

しかしこの方式が用いられるようになって初めて生じた問題もある。

 

参考文献・URL

廣済堂「これがアニメビジネスだ」多田信、2002

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%BD%E4%BD%9C%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A%E6%96%B9%E5%BC%8F

Wikipedia 制作委員会方式