版権ビジネスの問題点

20091030

106259 高井陸雄

 

近年では日常生活の様々な部分においてアニメキャラクターを見ることができる。それとともに無許可で販売される海賊版やコピー商品が販売されていると耳にするようにもなった。こういった物には本来制作者に支払われるべきロイヤリティが支払われておらず、作る側は売れ筋をコピーしているので収益も上がりやすい。さらに実物から製造元をたどるしかないため、見つけ出して取り締まるのが難しい。

こういった不正は古くからあり、有名なものには「サザエさんバス事件」がある。立川バスという会社が観光バスの車体にサザエさんのキャラクターであるサザエ・カツオ・ワカメを描き、「サザエさん観光」として運行していた。しかしこれは原作者である長谷川町子の許可を得ておらず、結果としてバス会社は多額の賠償金を払うことになったというものである。

他にも1995年〜96年にかけてサザエとバカボンのパパを合わせた「天才サザエボン」、波平と安室奈美恵を合わせた「安室波平」等といった無許可のグッズが全国の土産屋に卸されて販売されるといったこともあった。

このような不正は後を絶たず、作る側と取り締まる側とでいたちごっこが続く事となる。

だが著作権の侵害は白黒判断がつきにくく、どこまでがリスペクトでどこからがコピーとなるのか、明確に法制化出来ないのもこういった不正を招く原因と考えられる。

 

参考文献・URL

廣済堂「これがアニメビジネスだ」多田信、2002

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%B6%E3%82%A8%E3%81%95%E3%82%93%E3%83%90%E3%82%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6

サザエさんバス事件